こちらのお宅は、家の前の庭に草が生え、手入れが大変なため、①管理がしやすくなること、②店舗併用住宅のため、見栄えも良くしたいというご希望でした。

庭スペースはあまり広くありませんが、確かに地面がむき出しのため、草が生えやすく、店舗の真ん前のためイメージに影響する箇所でした。

そこで、方法やデザインを検討した結果、ベースは管理がしやすいコンクリート舗装とし、舗装の間に入るスリット（隙間）を曲線（アール）かかったデザインとして、柔らかさを演出するというものです。

アールをつくるのに特別に「型つむり」という商材を使いました。

これは材質が発泡のポリエチレンで折り曲げることができるので、曲線のスリットを作ることが出来ます。また、コンクリートが固まり、型枠を外すときにこの「型つむり」を外して掃除をしておけば繰り返し使用することができ、経済的です。

このようにきれいで柔らかな曲線を描くスリットが出来上がりました。通常の型枠でアールをつくろうとするととても手間がかかるので、この部材が非常に役立っています。

コンクリートで舗装することで、手入れに手間がかからないようにしつつも、アールのついたスリットで優美さを演出しました。またそのスリットの中には、化粧砂利を入れています。この多色の化粧砂利がアクセントなり、とても柔らかく出迎えてくれるような舗装が出来上がりました。